平成30年5月吉日
                           第2回 瀬田玉川神社・神さまと海と森の教室のご報告

           瀬田玉川神社 禰宜 髙橋知明

 

5月13日(日)、新緑香る当社の境内で、23名の小学生が集まり、「第2回 瀬田玉川神社・神さまと海と森の教室」
を開催しました。

集まった小学生たちは、地元の小学校に通う生徒たちをはじめ、川崎市や千葉県の小学生も、当社のホームページなどから
知ってご参加をいただきました。

また、今年は地元にお住まいの方や東京農業大学の学生など、20名を超える大人のボランティアの皆様にも、ご協力いた
だき円滑に行事を進めることができました。

当日は、午後からの雨が予想されましたので、急遽“神さま→海→森”の順番の教室予定を変更し、フィールドワークが主体
の「森の教室」から海→神さまと進め、幸い雨に打たれることなく進めることができました。

 

予定時間通り開講式を始めました。昨年に引き続き参加した子供たちも多く、何かとてもキラキラしたワクワクした目をし
た子供たちと朝の挨拶を交わしたのが印象的でした。開講式では講師紹介をしたのですが、今回も多大なご協力をいただいた
のは、築地市場で中卸業を営む「鈴与」3代目の生田與克さんとその従業員の皆さま、そして東京農業大学森林生態学研究室
特別研究員の西野文貴さんと大学院生の皆さま、当日皆さんには熱心にそして楽しく温かく子供たちに接していただきました。

開講式が終わり、最初に登場したのが、「森の教室」の西野さん。西野さんからは、当社の鎮守の杜の中にいる植物の紹介
だけでなく、事前に設置した定点カメラに映った動物たちの動画などもご紹介いただきました。
境内の中には、約50種類もの木々や草が生息すること、そしてそれを目当てにタマムシなど様々な虫たちや動物たちが生息
していること、そして、「木々が落とすドングリをねずみや虫が食べ、その小動物を食べる大きな動物がいて、生命の繋がり
がある」ことの紹介がありました。カメラには、狸やアライグマも映っていたことに、子どもたちはとても興味津々でした。
西野さんからは、鎮守の杜がたくさんの多種多様な生命を育んでいることだけではなく、災害時にはたくさんの命を守ったこ
ともご紹介いただきました。東日本大震災の津波では、津波に流されず、その後枯れなかった鎮守の杜が、後背にある家々の
被害を和らげたこと、阪神大震災でも木々に囲まれた公園に逃げた人たちは、火災旋風から命を守ることができたことなどの
お話もありました。

 

 







次に登場したのが、「海の教室」の生田さん。この日築地から運ばれた食材は、有頭えび、ホタテ、メカジキ、カタクチ
イワシ、しじみなどなど。先ずは海の話。マグロ漁の漁師たちは命がけで漁を行い、私たちの食卓に食材を届けていること。
また、228kgのクロマグロ尻尾を子供たちに見せて、マグロの特徴や尻尾の機能などを説明し、これにも子供たちは前に
乗り出すように話を聞いていました。

そして、実際に生きてきる魚介類を昼食に食べてみました。まだビクビク動く有頭えびに串を刺し、炭火で焼いて食べまし
た。最初はえびが可哀想と涙ぐんでいる子供もおりましたが、実際に食べてみると、たまらない美味しさであることがわかり
ます。メカジキは酒と醤油に漬けた切り身を炭火で焼いて食べ、カタクチイワシは炭火で焼くと魚の油で煙がモクモクになり
ましたが、子供たちは頭からガツガツ食べていました。

しじみは寸胴でしじみ汁を作り、みんなで食べました。

生きているものをいただく事で、自分の命を育む事ができる。故に、食べ物は残さず、「いただきます」、「こちそうさま
でした」の礼儀をもって、感謝の気持ちを込めていただくことを、みんなで勉強しました。

ちなみに、この日魚介類以外に用意したのは、用賀にある「おにぎりやON」のおにぎり。お米の味も、なかなかの美味で
した。

 

 







お昼ご飯でちょうどお腹が満たされて、午後のお眠な時間に私の「神さまの教室」です。私からは、森や海の教室で学んだ
生命の繋がりに加えて、人間は一人では生きられないこと、ご先祖さまから自分たちに繋いできた生命があるからこそ、今の
自分が存在することをお話しました。そして、日本という国がどういう成り立ちをしてきたのか、神さまの子孫である天皇陛下
を中心に、日本の国が2678年もの間、一つの国として現在まで続いてきていることは、世界唯一のことであり、日本は誇
るべき国であり、その国民であることに誇りを持ってほしいことを、古事記の紙芝居を含めてお話しました。また、「日本の
神さまとは?神社とは?なんだろう」、正しい参拝作法についてもお話し、子供たちは何とか眠ることなく、お話とお参りを
終えることができました。

 

 




最後に、閉講式では、記念写真の後、子供たちに修了証をお渡しし、記念品として「まんが古事記」をプレゼントし、この
日学んだ正しい礼の仕方でお別れしました。

 

子供たちからは、「楽しかった」「美味しかった」「また来年も来たい」という声も聞かれて、企画した者として感極まっ
た次第です。

また、この会の運営にあたり、たくさんのボランティアの皆さまと地域の皆さまのご協力をいただきました。

地元情報WEBサイト「futakoloco」や宗教新聞社などの取材もいただきましたこと、厚く感謝申し上げます。

 

「子供たちは国の宝物である」ことは、誰しもが思うことでありますが、その子供たちに生きていくために大切なことを、
一つでも多く心に持った大人になってもらえたらと、関係者一同が感じてこの教室を運営しています。可能な限り継続して参
りたいと考えておりますので、多くの皆さまのご協力をお願いするとともに、来年もたくさんの子供たちにお集まりいただく
ことを、心から願っています。ありがとうございました。

 





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